地震の多い日本で家を建てるときは、地震に耐えられる構造にしたいですよね。
しかし、どんな構造の家が地震に強いか分からないでしょう。
そこで今回は、家の構造や土台の種類、および地震への耐久性について紹介します。
□木造、鉄骨、RCのうち地震に強い構造はどれか?
家の構造は、木造、鉄骨造、RC造に分類できます。
それぞれのメリット、デメリット、地震に対する耐久性について説明します。
*木造
木造は、構造材が木材で日本では8割以上の住宅で採用されている主流の構造です。
メリットとしては、軽量で組み立てがしやすく、また一度建ててからのリノベーションもしやすいです。
また、木造の住宅は断熱性や吸湿性が高く、健康に与える影響が比較的小さいです。
デメリットとしては、鉄骨造やRC造と比べて強度が低く、経年劣化しやすいのでメンテナンスをこまめにしなくてはいけません。
*鉄骨造
木造やRC造と比べると認知度が低いですが、立派な構造の一つです。
主な構造材は鉄鋼材で、鉄鋼材の厚さによって軽量鉄鋼や重量鉄鋼に分類される場合もあります。
メリットとしては、鉄骨造なら柱の無い構造にできるので、デザインや間取りの自由度が高いです。
デメリットとしては、壁の断熱性や防音性は他の構造よりも低いことが挙げられます。
*RC造(鉄筋コンクリート造)
RC造は、鉄筋の入ったコンクリートを主な構造部に用いた構造で、マンションや中高層の建物に多い構造ですが、最近は一般住宅でも用いられることが増えてきました。
メリットとしては、引張力が強い鉄筋やコンクリートを用いているので、強度が高く耐久性があります。
デメリットとしては、木造や鉄骨造と比べて建築費用が高いことが挙げられます。
また、建物の重量が大きいので強固な地盤が必要で、建てる場所によっては地盤の改良をしなければなりません。
木造、鉄骨造、RC造の地震性能を比較すると、それぞれの構造で差はありません。
よく「木造は地震に弱い」と耳にしますが、そんなことはありません。
どの構造でも、建築基準法に定められている地震基準を満たさないといけないので、地震への耐久性は保証されています。
□地震に強い家の土台
地震への耐久性を高めるためには、建物を載せる土台が大切です。
家の土台はベタ基礎と布基礎の2種類があります。
ベタ基礎は、立ち上がっている部分と床一面を、鉄筋の入ったコンクリートで一体化して大きな面で家の重みを支えます。
面で建物を支え重量が分散できるので、軟弱な地盤で重い建物を建てるときにおすすめです。
布基礎も、立ち上がっている部分で建物を支えコンクリートで覆いますが、鉄筋は入らないので土台の厚さは薄いです。
ベタ基礎は面で支えるのに対して、布基礎は点で支えます。
地盤が良好であれば、コストの低い布基礎がおすすめです。
□まとめ
今回は、家の構造や土台の種類、および地震への耐久性について紹介いたしました。
建てる場所の地盤やそれぞれの構造の特徴を考慮して、建てる家の構造や土台を決定しましょう。
注文住宅をお考えの方は、ぜひ当社までお気軽にご相談ください。