皆さんは、住宅の性能を評価する等級があることをご存じですか。
これは、住宅を購入する際に消費者が一定の基準を理解したうえで、住宅を比較検討するために用いられる指標です。
今回は、住宅性能表示制度の等級と住宅性能表示を取得するメリットについてご紹介します。
□住宅性能表示制度の等級とは?
ここでは住宅性能表示制度の等級の4つの必須項目についてご紹介します。
1つ目は、構造の安定です。
構造の安定における等級には、耐震性や建物の強度が評価の対象に入ります。
等級1に分類される場合、数百年に一度程度起こる、極めて稀な地震の力に耐えられる耐久性があることを示します。
等級2の場合は等級1の1.25倍、等級3の場合は1.5倍の力に耐えられる評価になります。
2つ目は、劣化の軽減です。
住宅は外で日光や雨風にさらされるので、必ず劣化します。
この等級では錆びや腐敗による劣化を軽減する対策が、どのくらい行われているかを評価します。
この等級では等級ごとに必要な対策を講じられる世代が基準で、例えば等級2は2世代、すなわち50年から60年まで必要な対策を行えると判断されます。
3つ目は、温熱環境やエネルギー消費量です。
これは冷暖房に使われるエネルギーを削減するための対策への評価です。
断熱性能等級と一次エネルギー消費量等級で平成25年省エネ基準に該当すれば、等級4でそれ以外は等級3に分類されます。
また、これらと比較して削減対策が小さいと等級はさらに低く評価されます。
4つ目は、維持管理です。
これは定期的にメンテナンスが必要な設備の清掃や補修のしやすさを表します。
配管をコンクリートに埋め込むと管理が難しくなるので、等級は下がります。
□住宅取得性能を取得するメリットとは?
ここでは、住宅取得性能を取得するメリットを2つご紹介します。
1つ目は、光熱費の削減を図れることです。
断熱性の高い住宅を建築する場合、冷暖房の運転に必要な光熱費は大幅に削減できます。
2つ目は、資産価値を維持しやすいことです。
将来、省エネ基準への適合が義務化されれば、義務化されていなかった世代の建物の価値は相対的に下がります。
そのため、等級取得しておけば、住宅に一定の価値がある保障にもなるので価値を維持しやすくなるでしょう。
□まとめ
今回は住宅性能表示制度の等級とそれを取得するメリットについてご紹介しました。
住宅性能表示の等級の取得は、住宅の安全性を保障する指標にもつながります。
今回の記事を参考に、安心して日常生活を送れる注文住宅の設計を検討されている方は、ぜひ当社までご連絡ください。